【重要】身体障害者手帳を取得する方法とメリット

僕は先天性の難病「脊髄性筋萎縮症」で、気づいた時には身体障害者手帳がありました。
幼い頃は、映画館や高速道路で割引になるクーポン的なものとして認識していました。

実は他にもいろいろなサービスがあったので、今回は身体障害者手帳の申請方法とメリットについて解説していきたいと思います。
記事作成にあたり、渡部 伸さんが書かれた『まんがと図解でわかる障害のある子の将来のお金と生活』を参考にしました。

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障害者手帳は3種類あります

ひと口に障害者手帳と言っても3種類あり、それぞれ申請方法が異なります。

  • 身体障害 → 身体障害者手帳
  • 知的障害 → 療育手帳
  • 精神障害 → 精神障害者手帳

僕の場合は身体障害だけなので身体障害者手帳を持っています。
もし障害が重なっている場合は複数申請することも可能なので、ご自身に当てはまる手帳を申請してください。

余談ですが、東京都では療育手帳を「愛の手帳」と呼ぶらしいです。なんかいいですよね。

身体障害者手帳を取得する方法

今回は広島市を例に見ていきます。各自治体で申請方法が少し異なる場合は、お住まいの役所に相談してみてください。
申請は郵送で済ますことが可能です。その場合は下記の書類を郵送してください。

    必要書類
  • 1.指定医の診断書
  • 2.顔写真(申請時から1年以内)
  • 3.本人確認書類のコピー(マイナンバーカードや運転免許証など)
  • 4.マイナンバーがわかる書類のコピー
  • 5.身体障害者手帳交付申請書
  • 6.郵送による身体障害手帳交付申請申出書兼同意書

こうしてみるとなかなか多いですね。
指定医は自治体が定めた医師のことで、かかりつけ医とは異なります。役所に電話で聞いた方が早いかと思いますが、調べてみると指定医師名簿も出てますので直接聞かれても良いと思います。
また「身体障害手帳交付申請書」と郵送による「身体障害手帳交付申請申出書兼同意書」は自治体のホームページから印刷ができます。

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郵送による身体障害者手帳申請申出書兼同意書

どちらも難しいものではありませんね。

これら全てを用意できたら役所へ郵送してください。手帳が自宅に届くまで1〜2ヶ月かかると言われてますので、必要な方はなるべく早く申請されることをオススメします。

受けられるサービス

身体障害者手帳には障害の度合いで等級が1〜6に定められ、受けられるサービスも変わってきます。
ここでは僕が所有している1級を例に解説していきます。

各種手当ての給付

年齢、所得に応じ様々な手当てが受けられる場合があります。僕は特別障害者手当を受給しており、月額27,350円あります。障害基礎年金(月額81,427円)と合わせると11万円近く受給できます。これはかなり大きいですよね。

医療費の助成

医療費助成制度によって住民税課税者は1割負担、非課税者は無料で医療を受けることができます。また重度な方には心身障害者医療費助成制度もあり、自己負担額がほぼない状態で受けることも可能です。

日常生活用具・補装具の交付

僕の場合はベッドやリフトなどを、この制度を利用して1割負担で購入しました。また意思疎通支援器具として、PC周辺機器やアプリなども対象となるそうです。

交通系の割引

有名なのは、本人と介助者の電車やバス運賃が半額になることですよね。他にも高速道路の割引や駐車許可証を取得できます。広島市ではタクシーチケット(26,000円)の支給もあります。

公共料金の割引

NHKの受信料は非課税世帯だと無料、課税世帯だと半額になります。集金に来ないので安心ですね。また水道料金の割引もあるので、我が家では水道代がわずかしかありません。
さらに大手キャリアの対象プランによっては携帯電話料金が半額になるそうです。ただこれに関して格安SIMをつかう使う方が圧倒的に安くなるはずです。

体験型施設での割引

映画館や動物園、カラオケなどの施設の利用料も割引になる場合が多いです。
厳密には企業の取り組みになるので、割引にならないこともあります。

税金の優遇もあります

これ、僕は知りませんでした。
本人だけでなく扶養者にも税金面で様々な特例が設けられています。
ここでも身体障害者手帳1級を例に見ていきます。

    受けられる税金の特例
  • 1.所得税 → 40万円を控除
  • 2.住民税 → 30万円を控除
  • 3.相続税 → 85歳までの年数1年につき20万円控除
  • 4.贈与税 → 6,000万円まで非課税
  • 5.(軽)自動車税 → 45,000円まで減免
  • 6.自動車取得税 → 取得価格300万円まで全額減免

これを利用するのとしないのでは、資産が大きく変わってきますよね。

まとめ

ここまでで、障害を持った方に対しての制度がかなり充実していると感じたのではないでしょうか?
障害者手帳の取得でこんなにも変わってきます。
またこれらの制度は手帳取得だけでなく個別に申請が必要なものもあります。お住まいの自治体のホームページなどで調べてみてください。

今回、改めて調べてみて、まだまだ知らない制度もたくさんあると感じました。
また面白い情報があれば共有します。

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