僕は現在大学4年生です。
4年間はあっという間と先輩方から聞きますが、本当に一瞬でした。あと数ヶ月でこの肩書きも使えなくなります。
入学する前は、病院に併設する特別支援学校に9歳から10年間通っていました。まさか大学に行くとは思いもしなかったので、勉強はほとんどしてませんでした。先生から課題を出されると「なんで?」と言ってたほどです。
今回は、そんな僕が大学に入学するまでの勉強方法をお伝えします。
これから進学を目指す人や保護者、特別支援学校の先生などの方々に伝わると嬉しいです。
当時のスケジュール
初めに当時の生活スケジュールを円グラフに表してみました。
休日は「学校」がゲームになると思ってください。かなりヒドイです。
一方で自由時間が少ないのも特徴です。病院での集団生活では時間が決まっており、1人の都合で変えることは難しいのが実態です。
これまでの学習を限られた時間の中で、取り返すのはかなり厳しいです。
ただ進学する以上、勉強は必須で、生活環境をいくら訴えても合格にはなりません。やるしかないわけです。
進学を決めた高校2年生からのスケジュールは以下の通り。
大きく変わりました。これを毎日こなさなければ、間に合いません。ちなみに看護師さんの中には、実際に続くと思ってなかった方が割といました。それがまたモチベーションになったのかもしれませんね。
スタディサプリを使った学習
始めたばかりの、1日の学習内容はこちら
- 英語 → 問題集を3ページ
- 数学 → 問題集を1時間解き続ける
- 国語 → 長文読解問題を1ページ
数学や国語はペンを持ち、ノートに記入をして学習をしていました。一般的なやり方かと思います。
しかし入院中の僕は、参考書のページをこまめに変えるといった支援を看護師さんに頼むことはできませんでした。
なかなか思い通りに進められない、と思った時に見つけたのがスタディサプリというオンライン学習サービスです。
月額980円(現在は1,815円)とサブスク感覚で入会でき、一般の塾と比べると圧倒的に安いです。
講義は全て動画で、YouTubeのようにいつでもみることができます。また人気講師が、丁寧に一から解説しているため、勉強初心者の僕にとって優しい教材でした。
さらに、講義ノートはPDF形式で配布されており、PCでページをめくったり、記入することもできます。
まさにピッタリの学習方法でした。
時間がある時は何度も視聴し、わかりにくいところはWordで自作ノートを作っていました。
そのおかげで最低ランクだった模試の成績はみるみる上がっていきました。
ちなみに、中学1年生レベルからはじめた英語は、最終的に英検準二級を取得しました。
いざ受験
受験方法はAO推薦で、一般受験と異なり、小論文や面接でしたが、これまで学習した知識がなければ太刀打ち出来ませんでした。
そして翌週。
大学の受験ページには「合格」の文字が。
まとめ
今回は重度身体障害者の勉強方法についてお伝えしました。
個人的に勉強は、継続の効果が一番実感できると感じてます。やれば必ず結果に現れ、目的を達成する可能性が大きく広がるものです。
皆さん一人ひとり勉強方法が違うように、重度身体障害の僕たちもそれぞれ違います。今回紹介したことをそのまま真似するのでなく、ご自身に合った方法を探してみてください。
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